小児の皮膚疾患

スキンケアでアレルギー疾患を予防しましょう

ここ数年アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、気管支喘息などのアレルギー疾患の発症の予防にはスキンケアが最も重要だということが研究によって明らかになってきました。アレルギー疾患は皮膚の炎症によるバリア機能の低下によって発症するという考え方が世界的に支持されてきている様です。

スキンケアの基本は皮膚の清潔と保湿です

新生児・乳幼児期から皮膚の「清潔」「保湿」を心がけることは皮膚の健康を保つ上で大切です。健康な皮膚は皮膚のバリア機能が働きアレルギー物質の侵入を防ぎ皮膚の疾患をはじめ様々なアレルギー疾患の発症を予防してくれます。

よくある小児皮膚疾患

小児のアトピー性皮膚炎

最近では「皮膚のバリア機能の低下がアトピー性皮膚炎の発症原因」という考え方が主流になってきています(以前は食物アレルギーが原因となりアトピー性皮膚炎が発症すると考えられていました)。その為アトピー性皮膚炎の発症予防には新生児・乳幼児期から皮膚の「清潔」「保湿」を心掛け健康な皮膚の状態を維持することが大変重要です。また仮にアトピー性皮膚炎と診断されたとしても適切な治療を行えば小児の場合は症状を早期に落ち着かせることが可能です。

当院は小児の皮膚疾患の中でもアトピー性皮膚炎の診療に力を入れております。
お子さんがアトピー性皮膚炎なのか普通の湿疹なのか良くわからない方、両親がアトピー性皮膚炎や喘息もちでお子さんが不安な方、治療方針が定まっていない方などお子さんのアトピーに関することは何なりと御相談ください。

蕁麻疹

皮膚の内部から起こる発疹なため内服薬は欠かせません。またいつか治ると思い症状を放置しておくと慢性蕁麻疹となり数年もしくは一生内服が必要な状態になってしまうこともしばしばです。そのため蕁麻疹は早期診断、早期治療が必要な疾患です。

詳細に関しては蕁麻疹のページをご覧下さい。

汗疹(あせも)

6月~9月にかけて急増します。子供に多い印象がありますが実は大人にもしばしば見受けられます。汗疹はとびひなどの原因となりますので注意が必要です。当院では治療薬と供に再発予防のためのお薬も処方いたします。

詳細に関しては汗疹(あせも)のページをご覧下さい。

乾燥による痒み

アトピー性皮膚炎と紛らわしい疾患でしばしば外来で鑑別に苦慮することがあります。特徴は9月頃から急に身体のあらゆる部位が痒くなることです。乾燥肌が基本にあり服の刺激やお風呂でのナイロンタオル使用の刺激により皮膚のバリア機能が崩壊し湿疹に至るようです。ステロイドの外用薬で治療し保湿剤で予防を行います。

詳細に関しては皮脂欠乏性湿疹のページをご覧下さい。

とびひ(伝染性膿痂疹)

ある種の細菌による感染症です。小児に多く全身どこにでも発症し次から次へと拡大する水泡疹が特徴です。当院ではまず皮疹部より細菌検査を行いその後に抗菌薬の内服・外用により治療を行います。また加療の一番のポイントは皮疹部の洗浄方法なのでこの辺を考慮し外来で治療を進めていきます。

詳細に関してはとびひ(伝染性膿痂疹)のページをご覧下さい。

おむつ皮膚炎

いわゆるおむつの中のトラブルです。おむつの中は常に湿潤環境でそこに便尿や擦過による刺激が加わることで皮膚トラブルが引き起こされるケースが多い様です。また肛門周囲の赤みが目立つようであればカンジダ感染症も考慮する必要があります。その他市販薬によるかぶれにも注意が必要です。陰部・臀部の皮膚は身体の他の部位に比して大変デリケートで乳幼児であれば尚更のことです。その為むやみやたらに市販薬などを使うことはお勧めできません。
治療の基本は「良く洗い流すこと」「乾燥させること」です。シャワーやぬるま湯で一日数回患部を優しく洗い流し柔らかいタオルを押しあてる感じでしっかり拭いてあげて下さい。一日数回おむつから解放する時間をとることも大事です。また当院では皮膚の上に一枚膜を貼って皮膚をバリアするような外用薬を処方しておりますので併せて使用して頂ければと思います。
これらの治療を1週間継続しても良くならない場合には皮膚の状態に適する外用薬を処方し治療していきます。

当院の治療ポリシー
市販薬などのかぶれがなく顕微鏡検査でカンジタが陰性であればまず「洗う」「乾燥させる」などの生活習慣面からアプローチし+αとして状態に適する外用薬を用いて治療いたします。

手足口病

夏風邪の一種とも言われており発熱と供に手のひら・足の裏・おしりに水泡疹が出現するのが特徴です。

詳細に関しては手足口病のページをご覧下さい。

ウィルス性のいぼ

子供から大人まで身体のあらゆるところに出現します。しばしばうつるので早めの治療を行うのがポイントです。治療は原則的には液体窒素を照射することとなりますがなかなか治りにくい方もしばしばお見かけします。その様な方に対しては硝酸銀や特別な軟膏を用いた治療も行っております。詳細は外来受診時にオリジナルのパンフレットを用いてご説明いたします。

伝染性軟属腫(水いぼ)

放置してもいずれ消えるため取るべきか?取らざるべきか?いまだに結論はでておりません。ただ放置すると多発することもあり大変に悩ましいところです。

汗疱

外来では手のひらや足の裏に突然小水泡ができ、すごく痒くなってしまったということで受診される方が多い様ですが実は様々なタイプがあり水泡のみのものの他、皮向けが目立ち水泡はあまり確認できないもの、赤みが顕著なものなどです。食事の内容物や添加物・歯科治療の際の金属・タバコの煙が体内に入ることで発症されると言われておりますが今現在はっきりしたことはわかっておりません。
外見上白癬菌感染と鑑別が必要な場合も多々あり診断には顕微鏡検査が必要なこともあります。治療はステロイド外用薬を数日間外用することが有効ですが容易に再発するため外来では再発予防を含めお話させて頂きます。

ジアノッティ病

顔面、耳、肘、膝に隆起してる皮疹が出現する疾患です。今現在は複数のウィルスが関与する感染症と言われておりますが詳細は不明です。外来には春先などにたくさん受診します。本疾患は経過に関しては明らかになっておりますので外来ではどれ位で治癒するかなど見通しを中心にお話させて頂きます。

虫刺され

放置するととびひや痒疹というたちの悪い湿疹に変化するため早期治療が重要です。また頻度はそんなに多くありませんが蚊刺過敏症という予後の悪い病気も含まれておりますので注意が必要です。

痒疹

湿疹がいつまでも治らずかなり強い痒みを呈するのが特徴です。治療においては薬を塗るタイミング・塗る量とちょっとした生活習慣の改善が大変重要なのでその点を踏まえて加療を行います。

頭部脂漏性皮膚炎

一般の方には聞きなれない名前かもしれませんが小児の皮膚科外来ではしばしば見かけます。詳細は外来時にオリジナルのパンフレットを用いてご説明いたしますが皮膚の常在菌であるマラセチア菌が増殖することによって生じているのではないかと考えられている皮膚炎です。治療にはちょっとしたポイントがありますのでそちらも外来受診時にご説明いたします。

頭シラミ

頭シラミが接触感染した状態です。普通のフケとしばしば鑑別が問題になります。当院では顕微鏡やダーモスコピーという医療器具を用いて診断していきます。感染症ですので他人にうつします。疑わしい場合は早急な受診をお勧めします。

脂腺母斑

小児期に気がつかれることがほとんどです。毎日100人前後の患者さんを拝見していると時々お見かけします。

水痘・麻疹・風疹・突発性発疹・伝染性紅斑

小児が罹患し易いウィルス感染症です。全身にそれぞれ特徴的な皮疹が出現します。

比較的稀ではあるが見逃せない疾患

カポジ水痘様発疹症

本疾患はアトピー性皮膚炎の児童などにしばしば発症します。アトピー性皮膚炎の治療中、顔や身体にとびひが発症したとの診断で抗生物質の内服や外用を行うも症状が良くならない様な場合は本疾患を疑っても良いかもしれません。
この疾患は口唇などに出来るヘルペス感染症の重症型な為に治療は抗ウィルス剤の内服となります。
本疾患は適する薬を適量内服すると比較的容易に完治いたします。その為「まず誤診をしないこと」これが大変重要です。

当院の治療ポリシー
必要十分な問診、視診、触診から正確に診断し迅速な問題解決に努めます。

ブドウ球菌性皮膚熱傷様症候群

比較的稀な疾患ではありますが見逃してはならない小児皮膚疾患の一つです。本疾患は全身に赤みや皮膚を擦ると皮がむけるという様な症状を呈する為に重症薬疹と誤診されやすいので注意が必要です。

皮膚の感染病巣に存在する黄色ブドウ球菌という菌が産生する毒素が血流を介して全身に作用することで生じるのが当疾患です。
受診の数日前から微熱、食欲不振、不機嫌などの感冒様症状を呈しその後に口の周りや目の周り、首、わきの下などが赤くなる、皮膚を擦ると皮がむける、触れると痛がる、というような症状が出てくるという経過が典型例です。外観は一見熱傷様で放置すると病変は全身に広がってきます。
典型例ですと診断に迷うことはあまりありませんが感冒様症状がでないこともしばしばで実際は「視診」と「皮疹部位を触ると非常に痛がる」ことが診断の決め手になることが多いと思います。 治療は原則として入院治療にて抗生剤の投与となります。

当院の治療ポリシー
日頃の診療から当疾患の可能性を念頭にいれ極力見逃しが無いようにいたします。診断確定後には重症度に応じた治療法を提案いたします。

シェーンライン・ヘノッホ紫斑病

腹痛や下痢、関節の痛みや腫れの後に両下肢に出血斑(紫斑)が出現する、このような経過をたどる疾患です。年齢的には6才~9才の学童に多くみられます。程度ですが腹部症状が強く入院を要する場合からいずれの症状も軽く経過を見てるうちに2~3週間で完治してしまう場合まであります。

当院の治療ポリシー
問診、視診から当疾患が疑われる場合には重症度と供に治療方針を詳しくお話いたします。また必要時には望ましい治療施設を御紹介いたします。

診療時間 日/祝
午前
受付 9:00~12:30
(9:30診療開始)
午後
受付 14:30~18:20
(15:00診療開始)
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いしいクリニック築地

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