糖尿病が心配

糖尿病が心配

日本では成人の約5.1人にひとりが糖尿病患者または予備軍といわれています。
そして糖尿病の本当の恐ろしさは"合併症"にあります。
糖尿病患者さんが心筋梗塞を引き起こす危険度は糖尿病ではない患者さんにくらべて3倍以上であり、欧米では糖尿病患者さんの40~50%が心筋梗塞で亡くなっています。

症例 50歳 女性 身長 155cm、体重 70kg、BMI 29.1

5年ほど前から区で行われた健康診断で血糖高値を指摘されていたが自覚症状がないため放置していた。最近、食事量も変わりなく運動もしていないのに体重が減少。夜間は喉の渇きで目が頻回に覚めるようになりました。また買い物に行くために歩いていると、少し歩くだけで胸に違和感を感じたため当院を受診しました。
来院時、糖尿病コントロールの指標であるHbA1cは7.8%、随時血糖値は250㎎/dを超えていました。話を聞いてみると、自分の母親、兄が糖尿病でインスリン治療を行っていること、食生活は子供に合わせて脂っぽいものが多く毎日甘いものをたべていること、運動はスーパーに自転車で行く程度であることがわかりました。
この患者さんの問題点として

  • 1. 食生活が乱れていること(摂取カロリー以上のカロリーを摂取している)
  • 2. 運動の習慣がないこと
  • 3. 軽度の運動で胸部不快感を訴える点が挙げられます。

糖尿病の患者さんの多くは心筋梗塞を起こしていても胸痛として症状が現れない事が多く、胸の違和感と感じる程度で済まされ、気付いた時には手遅れという事があります。
この患者さんは循環器内科を受診していただき、カテーテル治療を行ったところ心筋梗塞一歩手前の状態でした。
やはり糖尿病は合併症が怖い事がわかっていただけたでしょうか。

診療時間 日/祝
9:30~12:30(受付9:15~)
15:00~18:20(受付14:45~)
  • 土曜は10:00~14:50(受付9:45~)
  • 皮膚科月・火・水・木・金・土 
    ペインクリニック火・金・土

いしいクリニック築地

ご予約・お問合せ TEL:03-3541-2141

  • ※手術と美容皮膚科、ペインクリニック領域に関する御相談は予約が可能です。