顔のシミ

私達は皆様にご満足頂ける結果を出すべく、主に以下の4つに重きを置きシミ診療にあたっております。

①正確なシミの分類分け
シミにはいくつか種類があり、それによって治療方法やその効果、見通しが異なります。具体的には取れやすいシミなのか、取れにくいシミなのか、通院回数などはシミの種類と深く関わっており正確なシミの分析はシミ治療の第一歩と考えております。

②スキンケア指導
正しいスキンケアは新たなシミの出現を予防します。

③施術の質
最適な出力設定や照射方法を適宜、医師と施術者が協議し施術を進めていきます。もちろん施術中の痛みにも最大限配慮いたします。

④トライアル照射
複数箇所にしみがある場合はまず1,2箇所を低料金で照射し治療効果を患者さんと供に確認後、残りの部位の照射の是非を決める照射方法をトライアル照射と言います。これを行うことで「シミが全く取れなかった」「自分のイメージと違う」ということを出来るだけ避けます。

全てのシミが完全に消える様な魔法の治療法を当院が提供できるわけではありませんが施術を受けた方に御納得いただける様、こだわりを持って施術にあたっております。初診時には治療方法と供に必要な費用などを出来るだけ正確にお伝えし、ご了承を頂ければ治療を開始いたします。もちろん御相談だけでも結構です。他院で治療したものの思った様な効果が実感できなかった方の御相談もお受けしております。

顔のシミの種類

部分シミ(加齢性色素斑)

30才以降に発症するいわゆる加齢性のシミです。長年の紫外線暴露が原因となるので顔面や手背、上背部に出来ることが多くほぼ自然消退はないと考えられています。色調はだんだん濃くなる場合が多く大きさも数年かけて徐々に大きくなっていく場合が多い様ですが、数十年変わらない場合もあるようです。厚みに関してはしばしば隆起を認めます。日焼けにより色調がさらに濃くなる、かゆみを呈することもある様です。

隆起のない平坦なものに対してはレーザーでシミの原因となるメラニンを消し飛ばすことによってシミをとってしまうのが最も望ましいと思います。通常1~2回の照射で除去することが可能です。ただしレーザー照射後は一時的にかさぶたになる(約10日前後)といった欠点がありますのでライフスタイル的に難しい方は数回の照射(5~6回)が必要ですがフォトセラピーやルミキシルという外用医療コスメの使用をお薦めいたします。
また厚みのある隆起性のものに対してはレーザーもしくはフォトセラピーと炭酸ガスレーザーを組み合わせたコンビネーション治療で対応していきます。まず炭酸ガスレーザーで隆起している部位を削りその後残ったメラニン部位をQスイッチレーザーで除去してきれいに仕上げるという方法です。

そばかす(雀卵斑)

学童期に発症する両頬を中心とした左右対称性の1~5mm大のシミです。家族内発生が多く認められます。女性に多く妊娠や日焼けにより色調がさらに濃くなるのも特徴です。
レーザーがかなり有効ですが残念ながら数年するとかなりの確率で再発いたします。その為それなりに薄くなれば良いという方には複数回の照射(5~6回)が必要になりますがフォトセラピーやトーニングやルミキシルという外用医療コスメの使用をお薦めいたします。

肝斑(クスミ)

30才前後で発症し、両頬に左右対称性にぼんやりと広範囲に広がる褐色斑です。鼻には症状は認めません。またしばしば前額部にも出現します。発生原因が現状では不明であり、女性ホルモンバランス(妊娠やストレス)や生活習慣(日焼けや化粧を落とす際の皮膚の擦過、寝不足やストレス、喫煙)が症状に関係している場合もあります。治療に関してですが、①基本的に高出力のレーザー照射は禁止 ②現在、決定的なレーザー治療器は存在しない ③日常のスキンケアが重要 これら3つの事項が前提となります。そのため治療目標は適度な改善、悪化の防止と考えていただければと思います。

以下に当院の治療法を記載いたします。
① メーク落としや洗顔方法など、日常のスキンケア指導
→これを約6ヶ月~1年実践して頂くだけで改善を認める方も多数いらっしゃいます。
② トラネキサム酸の内服やビタミンC誘導体、ルミキシルの外用
→作用機序については諸説あるようですがトランサミンが有効なのは間違えない事実の様です。血栓症の既往がある方以外は内服可能です。外用薬は一部の人に有効です。
③ ケミカルピーリング&エレクトロポレーションによるトラネキサム酸の導入
→トラネキサム酸を皮膚内部に浸透させる治療法です。比較的色が濃くはっきりとしたタイプの肝斑に有効な印象です。
④ レーザートーニング(低出力レーザー照射)
→2010年頃から出現した治療法ですが、いまだその有効性は美容皮膚科業界で一定の見解を得られておりません。経験的には比較的色が濃くはっきりとしたタイプの肝斑に有効な印象です。
逆に淡い色の肝斑にはほぼ効果がない場合も見受けられます。

※顔のシミは肝斑単独という例はほぼ無く、多くの場合、肝斑や部分シミ・ADMなどが混在しております。レーザートーニングは肝斑を刺激することなく、肝斑に合併する散在性の部分シミやそばかすを改善している可能性もあります。

 

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)

20~30才前後に両頬に左右対称性に発症する顔面の色素斑です。しばしば肝斑との鑑別が困難で苦労します。複数回の照射が必要(3回程度)ですがレーザーの高出力照射で薄くすることが可能です。ADMの治療はQスイッチレーザーの高出力照射のみに頼らざるを得ないのが現状なため照射後は一定期間(約10日)かさぶたを形成する期間があります。治療を希望される方はご了承下さい。またしばしば照射による治療期間中に色素が元の状態より濃くなることがありますが炎症後色素沈着と言ってしばしば認められる現象ですので心配はいりません。ADMはレーザー照射を続けていれば取りきれる色素斑です。

※シミ治療をご希望される方には各々のシミの種類を正確に診断するため診察前にパウダールームでお化粧を落としていただきます。
診察後はパウダールームで再度お化粧してお帰りいただけます。

※ウェディングや同窓会など大切な行事を控える方はその行事の最低3ヶ月前に御相談を頂けますと良い状態で出席できると思います。

顔のシミの治療法

当院のシミ治療戦略

当院のシミ治療の特徴

当院ではシミの種類や患者さんの要望、生活環境を考慮しフォトセラピーとQスイッチレーザー療法のいずれか、もしくは両者を用いて効率的なシミ治療を行っています。

レーザー治療とフォトセラピーの違いは?

仮にダウンタイムや炎症後色素沈着の可能性を考えず単純に顔の部分シミのみを取りたいという様なケースがあったとしたら現状最も効果的な改善法はレーザー照射でしょう。しかしレーザー照射においては

  • 照射部位を被覆材で保護する作業が必要
  • 施術部位の炎症後色素沈着の発生の可能性

などの不都合な点が存在する為に一般的には限られた症例に対してのみレーザー照射が行われております。
一度の照射の効果はレーザーに劣りますが上記に示したようなレーザーの不都合な点が解消され且つ一回の照射でシミを含めた複数のお悩みに効果的なのがフォトセラピーです。フォトセラピーはシミ、クスミ、・頬や鼻横の赤みなどの加齢性の色調変化と供に肌の質感、張り感も改善します。
また

  • 施術直後からメイクが可能
  • 炎症後色素沈着のリスクはほとんど無い

というメリットがあります。
レーザーに比して効果はマイルドなため一般的に大きな改善を期待するには3~5回の照射が必要となりますがレーザーの様に日常生活に制限を強いる要素がないのはフォトセラピーの魅力の一つです。

当院のシミ治療戦略

比較的はっきりしたシミがピンポイントに存在する場合にはQスイッチアレキサンドライトレーザーをお勧めします。

照射後約10日の被覆材の貼付や炎症後色素沈着のリスクを差し引いても1~2回の照射で”シミを取りきる”力は他の治療法に無い魅力があります。

約10日前後の被覆材の貼付が難しい方や炎症後色素沈着が心配な方、シミだけでなく肌のハリやツヤも同時に改善したい方にはフォトセラピーをお勧めいたします。

当院が導入しているフォトRFは高性能最新機種で複数回の照射によりかなりのレベルまでシミを取り除くことが可能です。

薄め~濃いシミが広範囲に混在して存在している場合はレーザーとフォトセラピーのコンビネーション治療をお薦めいたします。

全体的なシミをフォトセラピーで薄くしつつ目立つ部分シミをQスイッチレーザーでピンポイント照射いたします。

※シミ治療の方法をザックリ分類すると上記の様になります。
御自身に真に適する治療方法は外来を受診して頂いた際にお話を聞き、お肌を拝見させて頂いた上で提案させて頂きます。

お薦め併用療法

併用すると更に効果的な施術をセット価格にて提供いたします。
価格に関してはこちらをご覧下さい。

エレクトロポレーション

医療用高濃度ヒアルロン酸、スーパービタミンC、スーパービタミンEを電気の力で肌の深部まで浸透させることにより美肌・美白効果を更なるものにいたします。
エレクトロポレーションの詳細はこちらをご覧下さい。

毛穴トリートメント

超音波スクライバー+サリチル酸マクロゴールピーリング+モイストプレミアムマスクケアにより毛穴の汚れを除去し毛穴ケアの効果を更なるものにいたします。
毛穴トリートメントの詳細はこちらをご覧下さい。

診療時間 日/祝
9:30~12:30(受付9:15~)
15:00~18:20(受付14:45~)
  • 土曜は10:00~14:50(受付9:45~)
  • 皮膚科月・火・水・木・金・土 
    ペインクリニック月・火・金・土

いしいクリニック築地

ご予約・お問合せ TEL:03-3541-2141

  • ※手術と美容皮膚科、ペインクリニック領域に関する御相談は予約が可能です。
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