ペインクリニック

ペインクリニックは「痛みの診断と治療」を専門とする診療科目です。その中でも当院では四十肩・肩こり・腰痛・首の変形からくる首~腕にかけての痛み・坐骨神経痛の5つを専門的に診ています。
診断・治療に関しては‘’直接確認する‘’ことにこだわっています。具体的には問診や触診、動作分析を基にエコー(超音波診断装置)やMRIなどの画像診断機器を積極的に用いることで筋肉や神経を直接評価し、痛みの原因部位を特定いたします。その後、エコーガイド下ハイドロリリース(筋膜リリース)や各種神経ブロック注射で痛みの原因部位に働きかけていきます。エコーガイド下筋膜リリースでは薬液で筋膜や靭帯の癒着が剥がれていく画像を患者さんと一緒に確認しながらの施術も可能です。
痛みの治療は日々進歩しており従来の鎮痛薬などでは十分に改善されない痛みも専門的な治療で最近は取り除くことが可能になってきました。適切な治療で痛みや生活の支障を軽減出来ることもありますのでまずはお気軽に御相談ください。

エコー(超音波診断装置)ガイド下ハイドロリリースとは

筋膜リリースとも呼ばれます。
慢性の肩こりや腰痛、四十肩など筋肉が固くなって起こる病態に有効な治療法です。寝違えやぎっくり腰にも有効です。具体的には筋肉や筋膜、神経周囲など、痛みやコリの原因となっている部位へエコー(超音波診断装置)を用いてうつしつつ、確実にその部位に薬液を注入することで身体の内部からつらい症状を改善いたします。
※施術部位によってはエコー画像を通して痛みの原因組織が改善されていく様子を患者さんにも確認いただけます。

神経ブロック療法とは

別名‘’ブロック注射‘’とも呼ばれます。
首の変形からくる首~腕にかけての痛みや坐骨神経痛と呼ばれる臀部~下肢にかけての痛みなど、神経痛に効果を発揮する治療法です。 当院で行われる代表的なものに星状神経節ブロックや腰部硬膜外ブロックがあります。

このような疾患・症状でお困りの方に当科の受診をお勧めいたします。

  • 肩こり:マッサージに行くと「ガチガチに硬い」と言われる方。肩こりのせいで頭痛や吐き気がしたりする方。パソコン操作や家事など日常生活の作業が億劫になってしまう方。
  • 腰痛:マッサージに行くと「ガチガチに硬い」と言われる方。湿布が手放せない方。腰痛のため長時間立っていたり座っているのが辛い方。
  • 四十肩や五十肩:洋服の着脱が大変な方。髪を結うのが大変な方。痛い側の肩を下にして横になるのが大変な方。

当院での治療方法のご紹介

肩こり

当院ではエコーガイド下筋膜リリースを中心に治療しています。


一般的な肩こりの原因は首の周りの筋肉です。具体的には肩甲挙筋、棘上筋、菱形筋、頭板状筋、頭半棘筋などです。押して痛みのある部位を確認するのに加えて、どのような動作で痛みがでるのか、エコー画像でいずれの筋が発痛源なのか目安をつけます。その後に生理食塩水を用いて筋膜のリリースを行っていきます。要する時間は一箇所、約5分です。


※難治性の方にはボツリヌストキシンを用いた治療も行っています。
肩こりボトックス(ボツリヌス)注射
肩こりの原因となる筋肉を問診、触診、超音波検査にて同定し、画像で原因箇所をうつしつつ確実にその筋肉にボトックス(ボツリヌストキシン)を注入します。場所によってはコリや痛みの原因となる緊張した筋の繊維がバラけていく様子を、エコー画像を通して確認していただけます。

四十肩(五十肩)

当院ではエコーガイド下筋膜リリースを中心に治療しています。


四十肩は肩の痛みと運動制限が特徴的です。肩峰下滑液包、関節腔、肩腱板、関節包と呼ばれる肩周囲の組織の変性が四十肩の主な痛みの原因となります。なかでも肩峰下滑液包由来の痛みの頻度が多いようで、この組織を薬液を使ってリリースすることで動作時痛や運動制限が改善される例も少なくありません。所要時間は約10分です。


腰痛

当院ではエコーガイド下筋膜リリースを中心に治療しています。

一般的な腰痛の原因は腰の周りの筋肉です。具体的には多裂筋、最長筋、腸肋筋、腰方形筋、胸腰筋膜などです。押して痛みのある部位を確認するのに加えて、どのような動作で痛みがでるのか、エコー画像でいずれの筋が発痛源なのか目安をつけます。その後に生理食塩水を用いて筋膜をリリースしていきます。具体的には、ぎっくり腰であれば胸腰筋膜や多裂筋と最長筋間の膜を、腰を曲げたり伸ばしたりして痛い場合は多裂筋部の膜をリリースすることが多いように思います。要する時間は一箇所、約5分です。


首の変形からくる首~腕にかけての痛み

当院では星状神経節ブロック、エコーガイド下筋膜リリースを中心に治療しています。
頚椎症性神経根症、頚椎ヘルニアが代表的な疾患となります。この場合、神経が障害されてしまっており、その障害部位を確認するには腕の内側、外側、親指側、小指側など痛みの箇所を正確に把握するとともに上腕二頭筋や三頭筋などの麻痺が無いかを確認いたします。併せて神経の障害ですのでMRIの撮影が必須の検査となります。障害部位が明らかになった後、治療に進んでいきます。


用語の説明に関してはこちらをクリックして下さい。


頚椎症性神経根症
50代を超えた中高年者に多くみられます。首の骨の並びが加齢や骨粗鬆症によって不規則になり首のいずれかの箇所で神経が圧迫され痛みが出現する疾患です。特徴的な症状は「首を反ると痛い」「首から肩甲骨周囲の違和感」「首から腕に電気が走るような痛み、しびれがある」などで、程度によっては薬が無効な場合もしばしばです。
頚椎ヘルニア
比較的若い方が頸部~腕の痛みを呈した場合に第一に考えられる疾患です。首の骨と骨の間にある椎間板という組織が後方に突出することで神経が圧迫される疾患です。症状は「軽い首の痛み」から「首から肩甲骨周囲の痛み」「寝るのも困難」「首から腕に電気が走るような痛みがあり箸が持てない」など著しい場合もあり、程度によっては日常生活や仕事に支障をきたす場合もしばしばです。
星状神経節ブロック
首の前面には薬液を注入することで顔から後頚部、腕の血流を増やすことが可能なポイントがあります。その部位に針を使って薬液を注入し、頸椎症や頸椎ヘルニアで傷んだ神経や筋肉への血流を増やすことで痛みを和らげるのがこのブロックとなります。このブロックのポイントは‘’ピンポイントに薬を注入すること‘’です。狙った箇所に薬を注入出来ると顔から腕にかけての温感を感じていただけることがしばしばです。施術は約2分で終了しその後約20分の安静が必要です。

坐骨神経痛と呼ばれる臀部~下肢にかけての痛み

当院では腰部硬膜外ブロック、エコーガイド下筋膜リリースを中心に治療しています。腰椎椎間板ヘルニア、脊柱菅狭窄症などが代表的な疾患となります。この場合、神経が障害されてしまっており、その障害部位を確認するには大腿部の外側、後面・下腿の外側、後面など痛みの箇所を正確に把握するとともに大腿四頭筋やハムストリングなどの麻痺が無いかを確認いたします。併せて神経の障害ですのでMRIの撮影が必須の検査となります。障害部位が明らかになった後、治療に進んでいきます。


用語の説明に関してはこちらをクリックして下さい。


腰椎椎間板ヘルニア
比較的若い方が坐骨神経痛を呈した場合に第一に考えられる疾患です。背中の椎間板という組織が突出することで神経を圧迫することで坐骨神経痛が出現する疾患です。症状は「軽い腰痛」から「寝るのも困難」「座ることが出来ない」「痛みの為に歩き方が不自然」など著しい場合もあり、症状の程度によっては薬が無効な場合もしばしばです。
脊柱菅狭窄症
50代を超えた中高年者に多くみられます。背中の骨の並びが加齢や骨粗鬆症によって不規則になり腰のいずれかの部位で坐骨神経を圧迫することで痛み(坐骨神経痛)が出現する疾患です。特徴的な症状は「腰を反ると痛い」「軽い腰痛」から「歩くと痛みが出る」「腰から足に電気が走るような痛みがでる」など著しい場合もあり、症状の程度によっては薬が無効な場合もしばしばです。
硬膜外ブロック
痛みを引き起こす原因と考えられる神経の近くまで針を進め薬液を注入します。ポイントは‘’‘神経の近くまで‘’というところです。
決して神経に針を刺す治療では無いのでご安心を。具体的には神経の手前に硬膜外腔という空間がありそこに薬を注入し神経まで薬を浸潤させる治療方法なのです。
腰の部位に行う腰部硬膜外ブロック、お尻の部位に行う仙骨硬膜外ブロックなど施術部位によりいくつか種類がありますが坐骨神経痛の原因となる腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症を治療する場合は効果の面から‘’腰部‘’硬膜外ブロックが最良だと思われます。一般的に施術は5~10分で終了しその後約30分の安静が必要です。

代表的なブロック注射の安全性、費用

安全性

施術は細心の注意を払って行いますがそれでも残念ながら偶発症や合併症のリスクをゼロにすることは出来ません。
発症頻度はごく僅かですが考えられるリスクを説明後、納得して頂いたうえで施術を行っていきます。

費用

●エコーガイド下筋膜リリース:自費治療となります。

一部位 ¥4,400(エコー検査代含む)

●エコーガイド下ボトックス(ボツリヌストキシン)注射:自費治療となります。

施術料 ¥4,400(エコー検査代 含む)
50単位 ¥27,500(アラガン社製)
¥15,400(韓国製)

●ブロック注射:保険診療となります。
3割負担の方の場合

  • 硬膜外ブロック 約¥2,400
  • 星状神経節ブロック 約¥1,000

当院からのメッセージ

首、肩、腰の不調で医療施設を受診した際に問診の後、レントゲンを撮影し「骨に異常はありません」と言われ「時間が経てば治ります。痛みがひどい場合は湿布や痛み止めを使って下さい。電気など当てて帰りますか?」と言われ少し悲しい気持ちになったことがある人は多いのではないでしょうか。
首、肩、腰の痛みの原因は筋肉(筋膜)や神経、靭帯や関節にあることが多く、これらが描出されるエコーやMRIは痛みの精査に大変有用な検査機器です。
特にエコーは使いこなせる技術があれば、目には見えない身体の内部の状態を確認しながら診断・治療を行うことができます。
私達は肩こり、四十肩、慢性の腰痛の治療に力を注ぎ、エコーガイド下ハイドロリリースと神経ブロックを軸に加療を行っております。従来の鎮痛薬や鍼・マッサージ・整体などが無効でお困りの方は一度ご相談いただければと思います。
私達の知識・技術がお役にたてるかもしれません。

治療に関するよくある質問

トリガーポイント注射と筋膜リリース(ハイドロリリース)の違いは?
トリガーポイント注射というのは患者さんが痛いという箇所に麻酔薬を注射する治療法です。一般的にエコーを用いることはありませんので針先の位置や薬液の広がりを目で見て確認することはしません。一方ハイドロリリースは痛みの原因と考えられる筋膜や靭帯にエコーを用いて薬液を注入します。
ハイドロリリースや神経ブロックの注射頻度は?
患者さんの症状の程度によりますが当院では初回から数回は週1回程度受けて頂き症状の改善具合を確認して頂いております。その後は症状が辛い時に適宜で良いと考えております。
ハイドロリリースや神経ブロック注射を受ける際の注意点
生活習慣から生まれる様々な痛みは治療で一時的に改善しても生活習慣を改めないと再発する恐れがあります。そのため施術終了後に各人に適する簡単なストレッチ法をお伝えさせて頂くことがあります。
ハイドロリリース施術時の痛みは?
針の痛みは気にならない程度の様です。薬液を注入する際に痛い部位が内部から盛り上がる様な感じを受ける方が多いです。
ハイドロリリースで使う薬液はなんですか?
生理食塩水や生理食塩水に局所麻酔薬を混ぜている施設が多いと思いますが当院では重炭酸リンゲル液を使っています。その理由は薬液を注入する際の痛みが生理食塩水に比して明らかに少ないからです。(この事実は文献でも示されています。)
ハイドロリリースを受ける上での注意点は?
正しい位置に薬液が注入されないと筋肉内に余分な圧がかかって一時的に痛みや張りが増強してしまう場合があります。その他稀ですが注射部位の内出血、腫れを起こすことがあります。
ハイドロリリースの効果は?
効果や持続時間は個人差があります。肩こりや四十肩でクリニックに来院される方は比較的程度が重い方が多いため効果の判定に数回の施術を要する場合もございます。
診療時間 日/祝
午前
受付 9:15~12:30
(9:30診療開始)
午後
受付 14:45~18:20
(15:00診療開始)
皮膚科
内科
ペインクリニック
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いしいクリニック築地

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