ニキビ肌のホームケア
ニキビの予防・治療には日々の肌ケアが大切で、ホームケアを改善しただけで治療が不要になる例も少なくありません。
ニキビ肌の洗顔回数
ニキビは毛穴の詰まりが原因になるから何回も洗った方が良いのではないかと考える方もいらっしゃると思いますが実は1日2回で良いそうです。1日1回ではニキビが悪化してしまい、洗顔回数が多いとニキビ治療を中断してしまうという統計がありました。
ただスポーツをやる方、すごく汗っかきの方、肌がオイリッシュの方は2回ではなく数回洗っても良いと思います。当院では患者さまの肌を直接触らせていただき肌質によるアドバイスをさせていただいております。
ニキビ肌のクレンジング
オイルクレンジングはお肌に負担をかける、ニキビには良くないといわれていましたが、実はニキビの方が使用してもニキビを悪化させるわけではないことがわかりました。メイクを落とすときのポイントはしっかり量を使い、こすり過ぎないことが大事です。
ニキビ肌の洗顔方法
① 洗顔石鹸(できればニキビ用石鹸)を泡立てネットでよく泡立てる
② 泡を自分の手に取りゴシゴシ擦らず泡を転がすように洗う
③ ぬるま湯(温度は30℃くらい)ですすぐ
④ 髪の生えぎわについた泡もしっかり洗う
⑤ 水を拭き取る時はこすらず、やさしく肌をおす感じで拭きとる
泡立てネットで泡立てる泡の量は手の上に山ができるくらいを目安にしてください。
擦るほうが皮脂の汚れが取れる気がするかもしれませんが、泡洗顔で十分皮脂汚れは取れています。またすすぎ残しにも注意しましょう。
人によってはお風呂に入ったとき体を洗うついでに顔を洗う人がいますが、体に使う石鹸と顔用は強さや成分が違いますから注意です。
またスクラブ(粒子)入りの洗顔料に関しては、スクラブで炎症性ニキビを傷つける可能性があるので気をつけて使用してください。
ニキビ用化粧水の使用
当院ではビタミンC誘導体を配合した“ビタミンCローション”を院内で作成し、繰り返しニキビが出来てしまう方や肌が油っぽい方にご使用頂いております。 通常ビタミンCは肌に塗っても吸収されませんが、ビタミンC誘導体※1であるリン酸L-アスコルビルマグネシウムは皮膚からの吸収性が高く、皮膚内部で抗炎症作用や皮脂分泌抑制作用を呈します。また過剰な皮脂分泌で毛穴が詰まって出来たニキビもビタミンC誘導体を塗ることで改善することもあります。
■使用方法
洗顔の後、化粧水を付ける前に使用します。その後、化粧水や乳液をお使い下さい。
※1 ビタミンC誘導体とはビタミンCの構造式の一部を変えたものとなります。 ※ 本製剤は防腐剤や香料などが含まれておりませんので敏感肌の方が使用してもかぶれの可能性はかなり低いと考えられます。
種類・価格はこちらを御覧ください。
季節に合った保湿剤の使用
各人の肌質にもよりますが基本的には夏と冬では湿度が異なるため使用する保湿剤の種類を変える必要があります。
診察時の視診、触診で適当な種類をお話させて頂きます。