掌蹠膿疱症
掌蹠膿疱症
掌蹠膿疱症について
本症例は主に中年以降、手掌足底に対称性に皮疹が多発する疾患です。皮疹は小さな水ぶくれに始まり、いつの間にか水ぶくれが破れて皮向けとなっていることがしばしばです。その為しばしば水虫や何かのかぶれと勘違いされます。
原因はタバコなどさまざま言われておりますがはっきりしたことはわかっておりません。
この疾患で注意すべき点は鎖骨や胸の中央辺りの関節痛を伴うことがあることです。統計的には患者さんの約10%にその様な疼痛がともなう様です。
治療はステロイド外用薬とビタミンD3外用薬の使用、ビタミンHの補充、整腸剤の内服などとなります。
当院の治療ポリシー
掌蹠膿疱症はしばしば手荒れや足の水虫と勘違いされますので問診、視診、顕微鏡検査で慎重に診断いたします。またステロイド外用薬を足底に使用して治療する為に過程中に水虫を合併することがあります。経過中は適宜顕微鏡検査で水虫の合併の有無をチェックしつつ治療を進めていきます。