全身のパラパラ赤い湿疹

全身のパラパラ赤い湿疹

ジベルばら色粃糠疹

若年~中年の女性の体幹部、四肢にパラパラした赤い皮疹が出現したら当疾患を疑いますが小児の罹患も思ったより多い様です。
今現在原因はウィルス感染と考えられていますがはっきりしたことはわかっておりません。
経過に関しては明らかになっておりますので外来ではどれ位で治癒するかなど見通しを中心にお話させて頂きます。

自家感作性皮膚炎

虫刺されや水虫、何かのかぶれなど局所の湿疹が誘引となって全身に皮疹が生じる疾患です。多くの患者さんは強い痒みを訴えます。
局所湿疹に対して適切な治療を施せば当疾患の原因である局所湿疹に対して適切な治療を施せば発症は予防できますので局所の症状が軽いうちに治療してしまうことが大切です。

薬疹

薬剤の内服で皮疹が出現する疾患です。
発熱・口唇びらん・結膜の充血などが認められる場合は重症型薬疹の可能性がありますので注意が必要です。
重症型薬疹では抗てんかん薬や抗尿酸薬の内服が原因としてしばしば報告されておりますが普通の薬疹はサプリメントを含め様々な薬によって誘発されます。
しっかりとした治療を行わないと症状は悪化の一途をたどりますので心配な方は早急な外来受診をお願いします。

詳細に関しては薬疹のページをご覧下さい。

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群

新生児から6歳までの乳幼児で多く発熱と、口囲や眼囲などの発赤・水泡や身体の赤みが特徴的です。
乳幼児の薬疹としばしば勘違いされることがありますが「皮膚を触ると痛がる」などの症状を聴取できれば診断は難しくありません。
当疾患と診断された場合は基本的に入院加療が必要です。

水痘・麻疹・風疹・突発性発疹・伝染性紅斑

小児が罹患し易いウィルス感染症です。全身にそれぞれ特徴的な皮疹が出現します。

ジアノッティ病

顔面、耳、肘、膝に隆起してる皮疹が出現する疾患です。
今現在は複数のウィルスが関与する感染症と言われておりますが詳細は不明です。
外来には春先などにたくさん受診します。
本疾患は経過に関しては明らかになっておりますので外来ではどれ位で治癒するかなど見通しを中心にお話させて頂きます。

尋常性乾癬

聞きなれない疾患かも知れませんが1日100人位の外来を行っていると月に数人お見かけします。残念ながら今のところ根本的な治療はございませんが外用や内服・紫外線治療を組み合わせることにより皮膚の状態を良い状態に保つことは可能です。体の様々な部位に湿疹が認められる方の中にこの様な疾患が混在しておりますので注意が必要です。

詳細に関しては尋常性乾癬のページをご覧下さい。

ウィルス感染症なのか薬疹なのか、はたまた何かのアレルギー反応なのか判別出来ない湿疹

実はこの様な疾患は結構外来で拝見します。治療は対処療法となります。

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