赤ら顔

赤ら顔

顔面の脂漏性皮膚炎

マラセチア菌の増殖により生じる皮膚炎です。眉間・鼻唇溝が赤くなるのが特徴です。抗菌薬の内服が有効です。
外来では当院オリジナルの説明用紙を用いて原因・治療法を詳しく説明させて頂きます。

酒さ

30歳代から何の誘因もなく顔面が左右対称性に赤くなります。紫外線・ストレス・寒暖の差などで悪化し、経過は数ヶ月から数年続き軽快と再燃を繰りかえす慢性疾患です。男女差はなく原因は不明で遺伝的要因が関与しているといわれています。

病期は1-3期までありますが1期に次が2期になるのではなく2期発症で1期になったり3期になったりと病期が独立しているのが特徴です。

第1病期(紅斑性酒さ) 顔の赤みやほてりが生じる
第2病期(酒さ様ざ瘡) 毛穴に一致した膿が生じる
第3病期(鼻瘤) 鼻尖部周囲に丘疹があつまり腫瘍状になる

治療


保険治療

抗菌薬の内服や外用、掻痒感がある場合はステロイドの外用を行います。

自費治療

海外ではメトロニダゾール(商品名:ロゼックスゲル)が第一選択薬として使用されています。残念ながら日本では保険適応でないため自費治療になります。
当院ではロゼックスゲル10g 2000円(税抜)となっております。

毛細血管拡張症

当院では診察時にまず赤ら顔の誘因と種類を正しく診断しその後、各人に合う治療法を提案いたします。

毛細血管拡張症の誘因と種類

赤ら顔とは全顔や顔の一部(頬、鼻翼の横など)が継続的に赤い状態を言います。

  • 1. 体質的に皮膚が薄く皮膚の真皮層に存在する毛細血管が透けることによる
  • 2. 何らかの原因で皮膚表面の血流がうっ滞することで毛細血管が拡張する
  • 3. 温度差や緊張により毛細血管が拡張することによる
  • 4. ニキビの炎症や顔のこすり過ぎで肌そのものが赤くなることによる

主に①~④が赤ら顔の誘因ですが美容皮膚科的治療を積極的にお薦めするのは「普段から常に赤みがある」「ダーモスコピーという特殊な医療器具を用いると毛細血管の走行が確認出来る」という①、②パターンのものです。③パターンのものに関しては残念ながら治療成績はあまり良くありません。また④パターンに関してはまず保険範囲内の治療を約3ヶ月行い無効な際にはフォトセラピーやレーザーの治療を考慮するというのが当院のスタンスです。

光+高周波エネルギーによる毛細血管拡張症の治療

当院の毛細血管拡張症治療の中心はフォトRF(ePlus)によるフォトセラピーです。ePlusは不必要に拡張した毛細血管のみに反応する光を照射し、破壊することで赤ら顔を改善いたします。正常な血管を破壊することはなくダウンタイムもありません。複数回の照射が必要になります。

日光過敏症(多形日光疹)

外出した24~48時間後に皮膚の露出部(多くは顔面・頸部)に発疹が出現する疾患です。発疹は時に水ぶくれを作ることもあります。また近年は薬剤性光過敏症の方が増加傾向のようで、モービックやロルカム・クラビット・プレミンネントというような薬を内服されている方は注意が必要です。一般的な日光過敏症であれば数日のステロイド外用で完治します。

丹毒

片側もしくは両側の顔面の赤み・腫脹・疼痛が特徴的です。溶血性連鎖球菌という菌の感染が原因で放置すると後に腎障害なども合併するため早期の治療が不可欠ですので心配な方は早急な受診をお願いします。

帯状疱疹

複数の水泡疹が顔面や頭部に出現しピリピリするのが特長です。水痘ウィルス(水疱瘡のウィルス)の再活性化により神経の炎症が起こり皮膚症状として現れたのがこの疾患です。典型的な症状であれば診断は容易ですが実際かなり紛らわしい場合があり診断するにあたって経験と知識が必要な場合も多々あります。心配な方は早急な受診をお願いいたします。治療においては帯状疱疹後神経痛という神経痛への進行の阻止が最も重要でそのために抗ウィルス薬の内服を行い必要な方には神経ブロック療法も併用していきます。

詳細に関しては帯状疱疹のページををご覧下さい。

化粧品かぶれ

化粧品の刺激による皮膚炎です。かぶれにくい化粧品の指導と供にステロイドの外用薬を用いて治療いたします。

花粉症皮膚炎(花粉かぶれ)

花粉の季節に顔や手など露出している部分のかゆみが出る方は可能性があります。外来ではアレルギー検査にて原因物質を精査しかゆみ止めの内服薬と外用薬で加療します。

こすり過ぎ皮膚炎

化粧をおとす際の擦りすぎが問題のようです。外来ではクレンジング方法をアドバイスすると供に数日間のステロイド外用を行い加療いたします。

アトピー性皮膚炎

近年では皮膚のバリア機能が低下しアレルギーになりやすい体質となり発症すると言われています。その為アトピーの患者さんの治療では湿疹の治療と供に日常生活でのスキンケアが非常に大事となります。外来では外用薬を使用するうえでの注意点・皮膚を良い状態に保つ為の日常生活のポイント・症状の今後の見通しを中心にオリジナルのパンフレットを用いてお話させて頂きます。薬を塗っている時は良いがやめると症状が再燃してしまう方・治療の見通しがたっていない方などは御相談下さい。アトピー性皮膚炎はしっかりとした検査と適切な治療を行えば完治とまではいきませんが良い状態が保てる疾患です。

詳細に関してはアトピー性皮膚炎のページをご覧下さい。

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